バイク用品で知られるデイトナが、電動キックボード特定小型原付「DK01」の先行受注を2024年9月1日より開始したと発表した。同製品は10月初旬の入荷を予定しており、開発段階で複数の仕様改良が施されている。
開発期間を延長して仕様を大幅改良
DK01は当初の予定よりも開発期間が延長されたが、その間に重要な仕様変更とアップデートが実施された。主な改良点として、開発初期段階では計画されていなかったステムの折り畳み機構の追加、ライト類の改良、ステップ折り畳み機構の構造アップデートなどが挙げられる。
これらの改良により、携帯性と実用性が大幅に向上したものと見られる。特に折り畳み機構の追加は、都市部での利用や保管において大きなメリットとなりそうだ。
ラストワンマイル需要に対応
電動キックボードは近年、都市部での短距離移動手段として注目を集めている。2023年7月の道路交通法改正により、一定の条件下でヘルメット着用が任意となるなど、より身近な移動手段として位置づけられつつある。
デイトナは従来からバイク用品やカー用品を手がけてきた実績があり、モビリティ分野での知見を活かした製品開発が期待される。DK01の詳細な仕様や価格については、今後の発表が待たれる。
生産は最終工程に
同社によると、DK01は現在生産の最終工程に進んでおり、品質管理を経て10月初旬には同社への入荷が予定されている。先行受注により、入荷後の迅速な出荷体制を整える狙いもあるものと思われる。
電動モビリティ市場が拡大する中、既存のモビリティメーカーによる本格参入として注目される製品となりそうだ。
